低学年向け市販教材の選び方・おすすめ Vol.34

本屋 便利ツール

この記事で分かること
・小学生向け市販教材の選び方のポイントと注意点
・活用している3教材の紹介と活用方法


学生時代に本屋に立ち寄り、市販教材を買ったものの、三日坊主で終えてしまったり、やり始めたものの少し違うな、と思ってやめてしまった経験を持つ親は多いのではないでしょうか。中高生になれば自分で教材を選んで買うことの方が多く、いずれも本人の責任と言えますが、小学生中学年位までは親の支援が必要だと思います。
・三日坊主にならないように勉強時間を確保させる
・”少し違うな”とならないように適切な教材を手配する

今回は小学生低学年・中学年位までの市販教材の選び方について、まとめたいと思います。
未就学児向けには今回記載する観点で教材を選ぶことは少ないですし、高学年以上になればまた違う要素が入ってくると思います。

教材選びの前に

教材選びの前に、小学生低学年・中学年の子の学習で”一番大切なこと”を考えないといけません。
これは塾の保護者会でも伺ったことですが、小学校中学年位までは
基礎を漏れなく・確実に身に付けることです。

難易度の高い問題や応用を解いてくれたら親は嬉しくなりますが、履修範囲のことをしっかりと確実に100点を取れるように、基礎を築くことが大事です。高学年の2年間でさらに高次元の内容を履修しますし、その中で応用・工夫の仕方なども学びますので、あせらず基礎をしっかり固めましょう。

小学校1・2年生の時間割は、殆ど国語と算数しかありません。それは、後に勉強する理科・社会においても、国語・算数が出来ないと成り立たないからですね。

基礎がしっかりと定着しているか、まず確認することが大事と考えます。
その上で、どのような力を伸ばしたいのか、苦手な内容は何であるか、と見極めて教材選びに入ります。

教材選び

教材選びにおいて大事なこと
① 改善したい・伸ばしたいポイントを押さえた教材であるか
② 何か月で終わらせるか、またその場合、1日の分量は適切か
③ 子供単独で進められるのか、親子二人三脚で進めるのか

① 改善したい・伸ばしたいポイントを押さえた教材であるか
当たり前の要素かと思いますが、教材を選び始めるとなかなか難しい。例えば、国語の”読解”にしても、文量もまちまちであり、解答も記述中心か選択式か。手に取って、子供が実際に解いている姿をイメージして、決めるのが良いと思います。鼻歌歌いながら解いているイメージでは簡単すぎますし、嫌になって放り投げているイメージでは難しすぎるといえます。

② 何か月で終わらせるか、またその場合、1日の分量は適切か
こちらのポイントも相当重要だと思います。
購入する教材を何か月で終わらせるか、具体的なイメージを持って購入することが大事です。短期集中1か月で終わりにするのであれば、そこまで気にする必要はないと思いますが、塾や通信教育などをやっている場合、市販教材にかけられる時間は必ずしも多くありません。
そして、子供はどんどん成長をしますので、半年後にはレベルが合わなくなり、折角購入した教材が無駄になる恐れがあります。

手に取った教材の量や難易度から、何か月くらいで終えられるか、その場合、1日に確保すべき勉強時間として適切かなど考えて購入されると良いかと思います。
逆でも良いと思います、塾や通信教育以外に隔日20分勉強できる ⇒ 1カ月5時間 ⇒ 3カ月15時間 に合う、分量・難易度の教材選びが良いと思います。

③ 子供単独で進められるのか、親子二人三脚で進めるのか
算数や実験を伴う理科などで、特に予習的な場合、親がサポートしながら勉強を進めることが多いと思います。予習的な内容でも、子供単独で進めることができるように工夫をされた問題集もありますが、子供の理解が十分かと言えば、そうではないことも多いのではと思っています。
一方で、勉強の種類として子供が単独でどんどん進めることができる内容もあります。

優良教材とその理由・狙い

長男が実際に使用した教材についていくつかご紹介いたします。
その時の狙いや背景なども踏まえて説明いたします。

トップレベルの力をつける ハイクラステスト / 受験研究社
小学校1年中ごろに、2年生の算数を購入しました。
当時は、Z会も含めて1年生の勉強内容に苦労はなく、私もコロナ下で在宅ワークを強いられ子供との時間が多く確保できていた、状況でした。
そのため、子供と二人三脚で進める&1年以上かけて完了を目指す前提で始めました。

正直なところ、先取りしすぎた&レベルは高すぎた、ので二人三脚でなければ到底完了することは出来なかったと思います。2年生の3学期前に何とか完了しました。

いっきに極めるシリーズ / くもん出版
この教材の特徴は対象学年に幅があることです。勿論、背伸びしてしまうと途中で放り投げてしまう懸念はありますが、おすすめは国語シリーズです。
”漢字”と”慣用句・ことわざ”を、3年の初めに購入し、合間を見つけて進めています。
漢字や慣用句・ことわざは早く覚えて損はありませんし、理屈や理論ではなく、“こういうもんだ”という暗記要素が強いので、子供単独でも進めることができます。
教材にも工夫があって、”○年生の漢字”、ではなく、”身体にかかわる漢字”とか、”鼻を用いた慣用句”と言った分け方をしているので、子供も理解がし易いと思います。

子供は慣用句が好きなようで、夏休みの学童でどんどん進め、その結果、四谷大塚の慣用句問題も見事全問正解していました。漢字の方は、まだ半分くらい残っていますが、6年生までに覚えれば良いので、あくまでの通信教育の合間の教材、という位置づけです。

考える力ドリル / 受験研究社
こちらは算数力・国語力・思考力の3つのパートに分かれているのが特徴で、また1回の分量はB5サイズ1枚なので、国語では2-300文字程度の文章に問題が3つ程度、算数も文章問題3-5つ位と、目安所要時間5-15分/枚です。

3つの科目がバランスよく入っているのが良く、これも通信教育中心の生活の合間に使っています。あとは、“やることない~暇だ~”と言うので、これを何枚かやったら、ゲーム時間+30min!など、活用しています。

最後は、う○こドリル / 文響社 です。Googleから警告を頂くのは避けたく、文字伏せ・リンクなしをご容赦ください。小学校1年生の夏休みの復習で使いました。
小学校低学年の男の子はこういうのが好きなんですよね。ケラケラ笑いながら勉強をしていました。

まとめ

今回は小学校低学年・中学年向けの市販教材の選び方をご紹介させて頂きました。市販教材も本当に種類が多く選ぶのが大変ですが、お子さんの状況・親の狙いや希望・割り当て可能な勉強時間などを考慮して最適なものを選べると良いかと思います。

長男は現在(小3)まで通信教育中心の生活ですので、選ぶ教材は補完的なものが多く、また長期的に取り組めるものが多いです。また別の機会で子供が使ってよかったもの、教材は良かったけどうまく合わなかった(原因・理由)などもご紹介できればと思います。

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